ちくわを楽しもうすりみの原料となる魚
「すりみ」は、いったいどんな魚から作られるのでしょうか?
その原料となる魚の種類によって、出来る「すりみ」の特性(性質・性格)はさまざまです。
「すりみ」になる主な魚と、その特徴をご紹介します。

スケソウダラ
ベーリング海、北米北部の広い海域に分布し水深50~500mの中層に棲んでいる。一般に雌は雄より大きくなり、満4年(3~6年)で成熟するのが最も多いといわれている。
すりみの特性
現在、すりみ原料とされる代表的な魚で、弾力・凹み・白度などの基準となる。
用途
蒲鉾、ちくわ、揚げ物、その他

イトヨリダイ
本州中部以南、韓国からインド方面にかけて分布する。産卵期は5~8月。
すりみの特性
すりみは色も白く、しなやかさもある。
用途
蒲鉾、ちくわ、揚げ物

ホッケ
生息分布域はおよそ北海道周辺海域一面で、特に日本海(宗谷・留萌以北)やオホーツク海の本道沿岸と沖合。秋~冬に岸近くの浅場で産卵、幼魚は表層を群れで生活、成長にしたがって沖合の底生生活へ移る。
すりみの特性
色調は赤黒いが味が良いことで知られている。
用途
揚げ物、ちくわ、フィッシュソーセージ

エソ
世界中の温帯から熱帯にかけての砂泥質に生息している。日本では、南日本で多く漁獲される。
すりみの特性
白身で味が良く、弾力もある。
用途
蒲鉾、ちくわ

タチウオ
全世界の暖水域に広く分布し、日本では瀬戸内海、東シナ海で多量に漁獲される。全長は150cmぐらいになる。
すりみの特性
夾雑物が多いが、魚肉は白身で柔らかい。
用途
揚げ物

ハモ
本州中部、韓国からアフリカ、オーストラリア、ポリネシアにかけて分布している。水深20~50mの砂礫の海底に棲む。夜行性で鋭い歯で甲殻類、タコ、イカ、魚などを捕食する。
すりみの特性
弾力は弱いが、非常に良い風味・旨味があり、味付けとして用途が多い。
用途
蒲鉾、ちくわ

パシフィックホワイティング
北米西海岸ブリティッシュコロンビア沖からカリフォルニア沖まで分布。
すりみの特性
白度はスケソウダラにくらべて物足りないが、弾力は高い。
用途
蒲鉾、ちくわ、揚げ物、その他

ミナミダラ
日本のスケソウダラに近い。ニュージーランド及びアルゼンチンの南緯45度から55度の海域の水深100~600mにかけて広く分布する。
すりみの特性
各種あるすりみの中で最もしなやかさに優れ、弾力に富む。
用途
蒲鉾、ちくわ、揚げ物

ホキ
アルゼンチン沖、ニュージーランドからオーストラリア南部にかけて分布。6~9月に産卵のため魚群が集合する。
すりみの特性
非常に色が白く、夾雑物が少ない。魚肉の弾力も非常に強い。
用途
蒲鉾、ちくわ

ニシン
北洋、北米太平洋岸などに広く分布し、主に動物性プランクトンを食べる。産卵は春で、沿岸または内湾で行われる。ニシンはマイワシほど血合肉は多くない。
すりみの特性
すりみは灰白色だが、青物魚として味がよい。
用途
揚げ物

マダラ
北太平洋から日本海に至るまで幅広く生息し、全長1~1.5mになるものもいる。
すりみの特性
スケソウダラにくらべて、魚肉のキメが細かく、色の白い蒲鉾ができる。
用途
なると、揚げ物、蒲鉾の上塗り

メルルーサ
アルゼンチン、パタゴニア、チリ、ニュージーランドに分布する。頭と眼は小さく、口は大きい。体色は灰青色で、体長1mにもなる。沿岸域から水深1000mの深海に生息。
すりみの特性
色が非常に白い。
用途
ちくわ、蒲鉾の上塗り

アジ
ペルー北部からチリの南緯45度付近まで分布。水深150~250mに生息し、チリ・ペルー沖の資源量は多い。
すりみの特性
血合い肉が多く、すりみの色は黒いが、風味や旨味が強い。
用途
揚げ物、フィッシュソーセージ、フィッシュハンバーグ

アカウオ
宮城県以北、オホーツク海、ベーリング海、北太平洋に分布。眼が大きく、体色は暗赤色。体長は40cm。水深300~400mの深海底に生息。(別名アラスカメヌケ)
すりみの特性
弾力はスケソウダラほどではないが、旨味が強い。
用途
蒲鉾、揚げ物

キンメダイ
本州太平洋側、台湾、フィリピン沖に分布する。
すりみの特性
すりみは色も白く、しなやかさもある。
用途
蒲鉾、ちくわ、揚げ物

マイワシ
日本各地の沿岸、サハリン、オホーツク海、朝鮮などに分布する暖流性回遊魚で、秋になって水温が低下すると南下する。主としてプランクトンを食べ、産卵期は北海道では6~7月頃、全長20cmぐらいになる。
すりみの特性
一般に色が黒く、弾力も弱い。しかし味があること、脂質に含まれるEPA、DHAが健康に良い事で注目される。
用途
揚げ物、フィッシュソーセージ

コガネガレイ
北海道東北岸、朝鮮半島、オホーツク海からアラスカ湾に分布し体は卵形。体色は有眼側が黄褐色、無眼側の背鰭としり鰭に黄金色の斑紋がある。体長は50cm程で、水深400m以浅に生息。
すりみの特性
スケソウダラにくらべてやや色が黒いが、旨味がある。
用途
ちくわ、揚げ物、カニ棒

アブラガレイ
東北以北、北日本海、オホーツク海に分布。体は長楕円形、体長は1mにもなる。水深200~500mに生息する。魚油はビタミン油の原料として重要とされる。
すりみの特性
スケソウダラにくらべてやや色が黒いが、旨味がある。
用途
ちくわ、揚げ物
